研究授業( 社会科  ) 1年4組 授業者: 奥村 公輔先生

めあて
 『「 なぜ北部九州で“古代最大の内戦”がおこったのか」について、資料を組み合わせて説明しよう 』 

主眼 「磐井の乱」がおこった理由について、大和朝廷の国内統一の動きと朝鮮半島との関わりに着目し、資料にもとづいて、考察したことを適切にまとめ、説明している。

日本列島の誕生から弥生時代は、狩りや採集にたよる不安定な生活から、大陸から伝来した稲作の広まりによって農業技術が発達し、米などの生産が高まり、人々の生活が豊かになっていく中で、稲作の広まりから貧富差・身分差が発生してしまい、「ムラ」を単位とした集団同士の争いが起こり始めた時代背景の中、今回、身近な存在である宮地嶽神社を取り上げ、巨石古墳やつくし舞などを通じて、北部九州と古代史とのつながりを意識させました。次に“古代最大の内戦”と称される「磐井の乱」を題材として、大和政権と筑紫国それぞれの本拠地と朝鮮半島との位置関係、当時重宝された鉄を追究の視点として盛り込んだ資料を根拠として三角ロジックの手法を用いて、磐井の乱がおこった理由について考察させました。

授業を振り返り、教科書に記載された通説と地域の研究成果との違いから、歴史的事象に対する多面的・多角的な考察の必要性に触れ、身近な地域と古代史との関わりから歴史を追究する面白さを実感していました。