立花小Web
学校長あいさつ
本年度、開校第148年次を迎える新宮町立 立花小学校長4年目になりました、安部 章(あべ あきら)です。
歴史も古い立花山の麓に位置し四季折々の姿を見せる素晴らしい自然と、温かい地域の人々に囲まれたコミュニティ・スクール(CS)立花小学校は、「子育ての環境」として、最高の環境であると毎日実感しています。(若干の交通の不便さを差し引いても余りあるほどの素晴らしさです!)
さて、みなさんは「21世紀型能力」をご存じですか。「21世紀型能力」とは、この変化の激しい21世紀をたくましく生き抜くために必要な能力として、文部科学省が整理したものです。
図のように、まず中核となる「思考力」、それを支える「基礎力」、その使い方を方向づける「実践力」の3層からなります。
「基礎力」には3つのスキルがあり、「言語スキル」は言葉を使い情報を読み取ったり表現したりする技能、「数量スキル」は計算や図表などを使って処理する技能、「情報スキル」はICT機器を使いこなす技能です。
「思考力」はいくつかありますが、「問題解決・発見力・創造力」は問題を発見し解決したり、新しい発想を生み出す力、「論理的・批判的思考力」は順を追って考えを進めたり、いろいろな考えを比較したりしながら考える力、「メタ認知・適応学習力」は自分を振り返ったり、状況を判断したりしながら修正して行く力です。
「実践力」にもいくつかあり、「自律的活動力」は自分の明確な意志を持ちながら活動する力、「人間関係形成力」はいわゆるコミュニケーション力、「社会参画力」はよりよい社会の形成に主体的にかかわる力です。
この「21世紀型能力」を学校・家庭・地域が一体となって保・幼・小・中の十五年間で子どもたちに身に付けさせていかなければなりません。
このような状況の中、令和2年度は子どもたちの10年後、20年後を想定しながら、「鍛ほめCS立花小メソッド」による「生き方教育」の推進を掲げ、家庭・地域と連携しながら「21世紀をたくましく生き抜く」大人をめざして参ります。
【令和2年度に向けて立花小学校全職員で整理したもの】
そして昨年度に引き続き、本年度も全校児童が集まった際に子どもたちに、次の3つのことを徹底していきます。
① Keep your smile!(いつも笑顔でいよう!)
いつも笑顔でいることはとても難しいことです。しかし笑顔でいることで自然と幸せな気持ちが湧き上がり、その笑顔によって周りをも幸せな気持ちにしてくれます。笑顔は笑顔を生み、笑顔の輪は教室に広がり、学校中に広がり、どんどん広がって立花小学校区を笑顔いっぱいにしていきます。
朝の集団登校での笑顔のあいさつは、信号待ちをしている運転手さんも自然と笑顔にし、世界中へと広がっていきます。
本年度も「笑顔であいさつ」の輪を、家庭を中心として、地域、学校へと広げていきましょう。
② Make an effort!(一生懸命頑張ろう!)
「一生懸命にやる」・・・当たり前のようですが難しいことですし、でも大事なことです。学習だけでなく、読書や運動、そして遊びにも一生懸命に頑張ることで粘り強さが身に付くと考えます。
人生は楽なこと、おもしろいことばかりではありません。逆に辛く苦しいことの方が多いかもしれません。しかし、それを乗り越えることでそれまで以上に成長し、本当の楽しさが見えてくるのは、これまで皆様方が経験されてきた通りです。
本校で進めています「鍛ほめCS立花小メソッド」は、何事も頑張って頑張って、低い壁からより高い壁を乗り越える経験を次々とさせ続けることで、達成感や成就感を感じさせ、自尊感情をも高めていこうとするものです。
家庭でも、いろいろなことに挑戦させ、成功・失敗の結果にかかわらず、頑張った過程を認めてほめて、子どもたちをたくましく成長させていきましょう。
③ Protect your life!(自分の命は自分で守ろう!)
自分の健康や命は他人に守ってもらうのではなく、自ら健康管理をしたり危険を察知し回避したりする能力を身につけ、自分で守る必要があります。
以前から立花小学校で取り組んでいる、、子どもたち自らが安全を意識し、交通事故から身を守るために推進しているのが、「青信号になっても、必ず自分で安全を確認し、しっかり手を挙げて横断歩道を渡り、止まってくださった車の運転手さんを見て、ニッコリ笑顔で『ありがとう』を言って礼をしよう!」運動です。
校長のつぶやき「交通安全:昔の立花小学校の子どもはすごかった。その3」参照(←クリック)
昨年度から英語となりましたがこの3つを覚えているか、是非ご家庭で子どもたちに尋ねてみてください。そして、この3つのことの大切さを家庭や地域でもいろいろな機会を捉えてお話ししてほしいと思います。
これまでに築き上げられてきた立花小学校の歴史と伝統を大切に受け継ぐとともに、家庭・学校・地域がこれまで以上に連携し、子どもたちを社会で活躍できる大人へと成長させるために、教職員一同全力を尽くしてまいります。
本年度も「鍛ほめCS立花小メソッド」で、子どもたちを適度に鍛え、努力をしっかり認め、「21世紀をたくましく生き抜く」大人へと成長させる、「生き方教育」を推進する、 「コミュニティ・スクール(CS)立花小学校」の教育活動へのご理解・ご協力・ご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
新宮町立 立花小学校 第33代校長 安部 章