新宮東中学校は、平常時は「生涯学習・生涯スポーツの拠点」、災害時には「防災活動・減災活動の拠点」となることをコンセプトに建設されていることから、1学年の総合的な学習の時間で防災教育に取り組んでいます。前回までオリエンテーション、災害時を想定した避難所シュミレーションを経て、今回は危機管理のモデルケースとしても各界から注目される”釜石の奇跡”について学習しました。
 今回は1学年全員で武道場に集まり、子どもたちの証言をもとに東日本大震災当日の出来事をアニメーションで再現したDVD教材を手がかりに、巨大津波から児童を守った岩手県釜石市の「いのちの防災教育」について学びました。授業では、1人で家にいる時に地震が起きた後の行動について、それぞれの考えを交流し合い、自分の考えを構築した上で積極的に発表する生徒も見られました。
 今回視聴した番組では、自分の命は自分で守るという「自助」という考え方が強調されていました。日頃の防災授業や避難訓練を思い出し、大人顔負けの避難行動をとって自分たちの力で生き延びた釜石の子どもたちの精神を、これからの総合的な学習の時間(防災教育)で学んでいってほしいと願っています。