本日3校時に、3年生の子ども達と一緒に道徳科の学習をしました。教材は、光文書院の「ドンマイ!ドンマイ!」。
 サッカーの試合でミスをした友達を責めてしまった主人公の「ぼく」が、友達のがんばりや思いに気づき、責めることをやめ励ましの言葉をかけるというお話です。

  試合の勝敗にこだわりすぎるあまり、友達のミスをついつい責めてしまうことや、厳しい言葉をかけてしまうことは、子ども達にとってはよくある経験です。「主人公の『ぼく』は、どうして、ミスをした友達を許し、励ましの言葉をかけることができたのでしょうか」という私の問いかけに、子ども達からいろんな答えが返ってきました。

 「自分もミスをすることがあるから、相手だけを責められないと思ったのではないか」
「ミスしたのは、わざとじゃないし、今までだって一生懸命練習していたのを知っていたから許せたのではないか」
「ミスした友達も、勝ちたいと思っていて、自分と同じ気持ちだと気付いたから、責めるのをやめたのではないか」

 なるほど・・・。私は、子ども達の発表を聞きながら、相手に対して腹が立っていたとしても、相手のこれまでの頑張りや思いがわかると、相手を許すことができるのではないかと思いました。子ども達の発言は、さらに、続きました。
「『ドンマイ!』って声をかけたら、いらいらした気持ちから、また、頑張ろうという気持ちに切り換えることができると思う」

 なんて、すてきな考えなのでしょう。子ども達のすてきな考えに驚いた私が、「『ドンマイ』は、言った方も言われた方もいい気持ちになる魔法の言葉ですね」と言うと、子ども達は、にっこり笑って、大きくうなずきました。

 相手の思いを知ること、相手を許すこと、そして、相手を励ますことが、よりよい人間関係づくりにつながっていくことに、子ども達は、ちゃんと気がついていました。3年1組のすてきな子ども達。これからも互いに「ドンマイ!ドンマイ!」と声を掛け合って、さらに、すてきな学級をつくってほしいと思っています。(N・K)