7月は、3つの「○○月間」となっています。それは、・・・。
「同和問題啓発強調月間」
「社会を明るくする運動月間」
「青少年の非行・被害防止全国強調月間」
新宮町では、これらの問題を町民全体の問題として考えようと、毎年「三月間 町民のつどい」が開催されています。今年は7月1日(土)に、そぴあしんぐうで開催されました。
講師の幸島先生のお話は、保護者にとっても、地域にとっても、教師にとっても、大変ためになるものでした。以下、内容の一部を紹介します。
・今、サイレントベビー(発語しない赤ちゃん)が問題になっている。これは母親のスマホ依存症が引き起こす。わが子の目を見ずにスマホばかりを見ているために、赤ちゃんのコミュニケーション能力が育たない。
・いじめの加害者になっている子どもの多くは、幼少期に育児放棄の虐待(ネグレクト)にあっているか、または親の過干渉状態であったかのどちらかである。(つまり、親の過干渉もネグレクトと同じである)
・乳幼児の頃からスマホを子守に使っていると子どもは静かに画面を注視しているが、将来発達に障害が出て、表情がなくなったり、言葉の出が遅くなったりするという研究結果がある。
・子どもの間でスマホアプリ「LINE」でのトラブル(いじめ等)が全国的に多発している現状がある。しかしこれは子どもだけに限ったことではなく、保護者間でもスマホアプリ「LINE」でのトラブル(中傷、いじめ、仲間はずし)が多発している。
土曜日でしたが多くの参会者が「子どもをいじめや犯罪の被害者・加害者にしないために」それぞれの立場でどのようにしたら良いか考える機会になりました。大人が「学ぶ姿」を子どもに見せることも大切なことです。
【校長の独り言】
先日、6月27日(火)朝7:20からJR新宮中央駅前でこの三月間の街頭啓発をしました。タスキをかけて「三月間 町民のつどい」のチラシが入ったポケットティッシュを配布するのですが、「おはようございます。よろしくお願いします。」と笑顔で声をかけるといろいろな反応が返ってきました。
にっこり笑顔であいさつを返してくださる方、申し訳なさそうに頭を下げてポケットティッシュを受け取られる方、ほとんど表情を変えずにポケットティッシュだけを受け取られる方、目をそむけ足早に通り過ぎられる方、電車に間に合いそうにないのか走って通り過ぎられる方。中には立ち止まって話を聞いてくださり、「お疲れ様」と声をかけてくださる方もいらっしゃり、心が「ホッ!」としました。
こんな世知辛い世の中だからこそ、お互い「心のオアシス」となるようなあいさつを交わすことができる新宮町にしたいなと思いました。そのためには、いずれ社会に出る「立花小学校の子どもたち」が、「いつでも・どこでも・だれにでも、『自分も笑顔、相手も笑顔』の笑顔いっぱいのあいさつ」ができるよう、今のうちから「鍛えて、ほめて」素晴らしい大人に成長させたいと志を強くしました。(校長 安部)