冬休みまで2週間となりました。長期休業中はどうしても基本的生活習慣が乱れがちになります。そこで6月19日(月)の「第1回家庭教育ミニ講座」でお話しした「家庭教育~あ・い・う・え・お」をもう一度振り返りましょう。

 3番目は「う」。「う」は「美しいものに触れよう」です。

 日本の四季の中で冬には冬のよさがありますね。たとえば、吉田兼好(よしだけんこう)の随筆「徒然草(つれづれぐさ)」の中で「冬はつとめて。」とありますが、「冬は日の出の早朝がいい」ということです。「雪の降りたるはいふべきにもあらず。」と続いているのですが、「雪が降っている朝は言うまでもない。」ということになります。
 冬は空気が冷たくて、寒さで体が縮こまって嫌ですが、空気が澄んでいてピーンとした感じがして、とてもいい感じがします。雪が静かに降る様子も趣がありますし、辺り一面に霜柱で真っ白な風景も朝日が当たってキラキラしていて美しいです。

 昔の人々は本当に自然の美しさを感じる感性が豊かだったのですね。それを是非子どもたちにも伝えていただきたいと思います。(A.A)