2年生は今、かけ算九九の学習を頑張っているところです!みなさんも昔々、かけ算九九を必死で暗記した記憶があるのではないでしょうか?

兄:「しちいちが しち、しちに じゅうし、しちさん?、しちさん?、しちさん?・・・」

弟:「しちさん にじゅういち!」

母:「もうっ!何回間違えたら分かるとね!弟の方が覚えとるやんね!」

 私が小学2年生の頃、お風呂で繰り返されたシーンです。幼稚園生の弟の方が、先に覚えてしまっていたのです。(まさに「門前の小僧、習わぬ経を読む」ですね。)
 一生懸命思い出そうとしていたのに、弟に先に言われて悔しいやら、情けないやら、そんな苦い思い出はなかなか忘れないものですね。

 ところで、かけ算九九を学習するのはなぜでしょうか?わざわざ81個ものかけ算の答え(「積」といいます)を覚える必要があるのでしょうか?

 それは今後出てくる、「かけ算の筆算やわり算の学習をする際に、素早く計算できるように」というのがあります。しかし、だからといって形式的に覚えていては意味がありません。

 「みかんが1皿に2個ずつのった皿が5皿あります。みかんは全部で何個ありますか。」の問題に対して、「みかんの数は、2の5倍なので、2×5=10(にご じゅう)で、答え10個です。」と答えなければなりません。つまり、「2の5倍」という「倍概念」を理解した上でのかけ算九九なのです。結果だけではなく、その意味を理解していることや、どのようにして答えに到達したのかといったプロセスが大事なのです。(間違いをどう修正していったのかといった「失敗体験」も重要になってきます。)

 ですから、前述の私の弟のように「しちさん にじゅういち!」と意味も分からないまま言えたからといって、それがいいわけではないのです。(そのころの私は小学2年生なので、そんなことは理解していないため、母に言い返すことはできませんでした。)
 でも、かけ算九九は覚えておかないと後々大変になりますので、学校では教室に入る時に必ず唱えて入るようにすることで何度も繰り返し唱えて覚えるように工夫しています。ぜひ家庭でも唱えさせて覚えさせましょう。

 

 ただ計算ができるだけであれば、計算機の方が素早く正確に答えを表示できます。しかし、想定外のいろいろなことが起こるであろう未来でたくましく生きていくためには、AIに負けない想像力と創造力と挑戦力が必要なのではないでしょうか。そのために、CS立花小学校では、「鍛ほめCS立花小メソッド」を中核とした「生き方教育」を推進しているところです。(A.A)