「『7年目のランドセル』というお話を聞いて,みんなで考えてみましょう。」
12月8日。80年前,日本がアメリカのハワイ島を攻撃し,太平洋戦争が始まった日です。
本校では,この日に合わせ,平和学習を行っています。

『7年目のランドセル』とは・・・。
株式会社クラレは,日本の小学生が6年間大切に使用したランドセルを,戦禍によって教育の機会を奪われたアフガニスタンの子どもたちに贈る国際社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」を行っています。2004年のスタートからこれまでに海を越えたランドセルは12万個以上になります。
日本を旅立ち,アフガニスタンで現地の子どもたちと“7年目”の新学期を迎えるランドセルのその後を,アフガニスタン国内の状況や子どもたちの日々の暮らしとともに紹介した写真絵本が『7年目のランドセル』です。

「わたしたちも,ランドセルをだいじにします。6年かん,ずっときれいなランドセルにして,アフガニスタンの人たちにわたして,もっとよろこんでほしいです。だから,べんきょうをどんどんがんばっていきます。アフガニスタンは,こんなにきれいなばしょなのに,せんそうがおきて,きれいないえやいろいろなものがくずれて,ごはんがたべられないかもしれません。せんそうがおきないでほしいです。わたしは学校が大すきです。タルワサちゃんの,ランドセルがとどいたときのうれしそうなかおをみて,よかったとおもいました。」(2年生)

「今までの戦争の学習では,戦争は何か恐ろしいものということしか知ることができませんでした。でも,今日の学習では,学校に行けることが平和の1つなのだとわかりました。自分たちが当たり前にしていることが,昔や今でも当たり前ではなく,今も苦しんでいる人がいるのだと知りました。だから,私も人権・ボランティア委員会活動で,精一杯ボランティアしていきたいです。」(5年生)

海を越えたのはランドセルでしたが,日本とアフガニスタンの子どもたちの間に生まれた友情こそ,平和な未来を創っていくために大切なことだと思います。