本校では、特別支援学級を「おおぞら学級」とよんでいます。
 おおぞら学級の子どもたちの様子を見に行くと、担任の先生の回りに子どもたちが集まっていました。読み聞かせがあっていました。読み聞かせのときの子どもたちは思いがふくらむのでしょう。お話の世界に入り込んでいました。子どもたちにとって、大好きな時間と空間になっており、心穏やかな気持ちになって学習に取り組んでいきます。

また、黒板には、「いろいろな気もちについて考えよう」というめあてが書かれてありました。
「自立活動」といいまして、将来子どもたちが自立し社会参加をするために、学習や生活をする上で困難を改善・克服する力を身に付けるための活動があったようです。

この活動によって、同じ「悲しい」という気持ちでも人によって「悲しい」と思う場面は違うことに気付くようになり、感情の表し方もいくつかあることが分かるようになります。また、相手の表情やしぐさを見たらどんな気持ちか分かってくるようになり、このことがコミュニケーションの力を身に付けることにつながっていくのです。
おおぞら学級での学びは、日常生活の場面で生かされる学びです。

 おおぞら学級を出て、3階の6年教室に向かうとベランダで遮光板をもって出ている6年生がいました。「月と太陽」の学習があっていました。
 遮光板で太陽を見ている子どもの側で、肘を伸ばして「こぶしが1個、2個・・・」と数えている子どもがいました。太陽の高さを調べるためにこぶし何個分と数えていました。

日常生活で太陽や月は何度も見ているでしょう。これから太陽や月の位置関係を「時間的」「空間的」な視点で調べていくことで、太陽や月の「ふしぎ」を科学的に解決する力が身に付いてきます。